ビーチを彩る海中の森 ベトナム中部


クイニョンのニョンハイビーチでは、5月から7月にかけて、海藻が生い茂った海のエメラルドとゴールドのタペストリーが魅力的です。

南中部のビーチタウン、クイニョンから約30kmのところにあるニョンハイビーチは、近年、観光客の注目を集めています。地元の人によると、5月から7月の乾季に、サンゴ礁や海中の岩に生息する「サルナシ」という海藻が成長し、水面から何層にも重なって現れ、まるで「海中の黄金の森」のようになるそうです。

Image credit:Nguyen Cuong

海底の海藻の森は、地元の漁師たちにとって海の幸の宝庫です。漁をするときは、海藻の生態系を壊さないように気をつけていると言います。

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漁師たちは夜明けからモーターボートやコルクルを使って海藻の森に行き、潮が引くのを待って海藻を収穫します。

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2008年以降、ニョンハイ海域では海苔の収穫が職業となり、商人がこの海苔の購入に強い関心を示すようになりました。毎年、地元の人々は何百トンもの海藻を収穫し、乾燥させてから販売します。これらは漁師が副収入を得るための季節商売になっています。

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また、5月から7月の海苔の季節は、40〜80個体ずつケージに入れたイカの養殖に最適な時期と言われています。餌は1日2回与え、約70〜80日かけてイカを成熟させます。

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海藻は、魚や亀の繁殖のための生息環境をつくる役割を担っています。そのため、地元の漁師は古い茎だけを収穫し、根は海藻が再び成長するために残しておくそうです。

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出典: VnExpress.net.