台湾国際ラン展、2年ぶり台南市で開催 


Radio Taiwan Internationalによると、昨年は新型コロナウィルスの影響で開催が見送られた台南市主催の「台湾国際ラン展(台湾国際ラン見本市)」が、今年は3月26日から4月5日にかけて、「台湾蘭花生物科技園区(台湾ランの花バイオテクノロジーパーク)」で開催されます。

黄台南市長はプロモーション会見で、「世界で生産されるランのうち、台湾産は3分の1のシェアを占めている。そして、台湾で生産されるランのうち、半分が台南産だ」と述べ、台南市が台湾最大のランの生産地だとアピール。
また、「今年は2年ぶりの開催ということもあり、新品種の開発の成果を示すだけでなく、斬新なディスプレーや、世界情勢などの話題に合わせた作品も展示します。
例えば、最先端の染色技術で染め上げたウクライナ国旗色のランの花。これを使って、ウクライナに対する支持を表明します。」と述べウクライナへの連帯も表明しています。

パーク内には7つの展示エリアがあり、童話のようなファンタジー世界をモチーフに来場者をランの花に関する冒険の旅へいざなう「パビリオン」、台湾の栽培農家が開発したランの美を競う「コンテスト館」、ランの花の生活への応用を展示する「ランのクリエイティブ館」、商業用のランの品種を展示し国内外のバイヤーに商談会のスペースを提供する「商務館」、各種のランの花の小売業者が集う「ランの花市館」、ランの花がたくさん飾られ来場者が休める「ランの花の公園」、そして、来場者が地元のグルメを楽しめる「グルメエリア」に分かれています。

今年の「台湾国際ラン展(台湾国際ラン見本市)」目玉の1つでもある、ウクライナ国旗の色に染められたランの花は、その繊細なナノ技術と生産時間の長さから、一般的なランの販売価格の約4倍とコストが高くなるため、現段階では市販はせず、「台湾国際ラン展(台湾国際ラン見本市)」だけで展示されるようです。

ランの花は台湾の重要な農産物の一つで、全世界の63ヶ国に輸出されています。そのうちコチョウランが最も多く、昨年は14,020トンが輸出されました。輸出額はおよび45億台湾元(約日本円で186億円)に達しています。

2005年に始まった「台湾国際ラン展(台湾国際ラン見本市)」は、今や世界の三大ラン展の一つになっているそうです。コロナ禍なので渡航は難しい状況ですが、出張などで訪台するタイミングがあれば、台南まで足を延ばしてみましょう!

アクセス:台湾新幹線の嘉義駅で下車、黄16-1のバスで会場まで直行。

TOP Image credit:台南市 CNA
出典:Radio Taiwan International