山形県鶴岡市の羽黒山山頂に鎮座する出羽(いずは)神社は、月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭した日本随一の大社殿です。厚さ2.1mの萱葺の屋根、総漆塗の内部など、その全てに迫力があり、見た瞬間に荘厳なエネルギーを感じとれる強力なパワースポットです。

Image credit:Daisuke Goto

国の重要文化財である現在の社殿は文政元年(1818)に再建したもの、前方にある鏡池は神秘の御池として古来より多くの信仰を集め、羽黒信仰の中心であったそうです。平安から鎌倉時代にかけて奉納された銅鏡がたくさん埋納されていることがその名前の由来、これらの鏡に宿る霊的なパワーが蓄積され、現代においても威力が溢れ出ているのでしょうか。

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鏡池の東にお堂があり、切妻造りの萱葺きで、山内では国宝五重塔に次ぐ古い豪壮な建物です。鐘には建治元年の銘があり、古鐘では、東大寺・金剛峰寺に次いで古く且つ大きいものだそう、鐘の口径1.68m(5尺5寸5分)、唇の厚み22cm(7寸1分)、また鐘身の高さ2.05m(6尺7寸5分)、笠形の高さ13cm(4寸4分)、龍頭の高さ68cm(2尺2寸3分)あり、総高2.86m(9尺4寸2分)もあります。

この鐘は文永・弘安の蒙古襲来の際、羽黒の龍神(九頭龍王)の働きによって、敵の艦船を全部海中に覆滅したので、鎌倉幕府は、羽黒山の霊威をいたく感じて、鎌倉から鐘大工を送り、羽黒で鐘を鋳て、羽黒山に奉ったのだそうです。

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時間があれば羽黒山参詣道の入口から祭殿まで歩いて登るのがおススメです。山全体のパワーを感じられること間違いなしですよ。

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written by Daisuke Goto

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