山形羽黒山のパワースポット 五重塔と爺杉


山岳信仰の場と知られる出羽三山の三山合祭殿へ向かう参道入口の社務所から歩いて約10分、羽黒山の番人のような、巨樹「爺スギ」と「五重塔」が現れます。

Image credit:Daisuke Goto

羽黒山の爺スギは、杉の個体として単独で指定された天然記念物で、根回り10.5m、幹囲7.8m、高さ42mの秋田杉系列の巨樹です。

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樹齢は推定約1000年!羽黒山で最大にして最古の老齢樹、周りを低年齢の若い杉に囲われ、爺スギは皆を見守るように佇んでいます。そして、参道から見て爺スギの右手後方にそびえたつのが国宝の羽黒山五重塔です。

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東北地方で唯一最古の五重塔で、総高約29.2m、屋根は杮葺き、様式は純和様、塔身には彩色等を施さない素木造り、三間五層の優美な姿で建立されています。
平安時代中期930年代に平将門の創建と伝えられるも定かでなく、現存の塔は1372年に羽黒山の別当職大宝寺政氏が再建したと伝えられています。
鬱蒼と茂るスギ林の中に、どっしりと構えている五重塔は、ここに様々な歴史がありましたと言わんばかりの重厚さを感じます。

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明治時代の神仏分離により、神仏習合の形態だった羽黒山は出羽神社となり、山内の寺院や僧坊はほとんど廃され、取り壊されたました。
江戸時代は五重塔の周囲には多くの建造物があったようですが、五重塔だけ取り壊されずに残された数少ない仏教式建築の1つだそうです。

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爺杉と羽黒山五重塔のツーショット写真はJRのポスターにもなったとのこと。
空気の澄んだ深い森の中にある、厳かな雰囲気のこの場所は、人に何かを感じさせる、何かを問われているような神秘的なスポットであり、癒しを与えるヒーリングスポットでもあります。

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written by:Daisuke Goto

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