中国の世界遺産
分類 :文化遺産
アクセス:故宮博物院→天安門西・東駅下車徒歩10分。瀋陽故宮博物院→中街駅または懐遠門駅で下車徒歩10分。
紫禁城は中国近代500年以来の最高権力の中心。
明・清時代の極めて貴重な歴史の証拠である庭園景観と家具や工芸品を収めた9000室の部屋がある巨大な建築群。
瀋陽故宮は、中国少数民族の地方政権の宮殿で、約110軒の古建築が現存。
満族が、漢・蒙古・チベットなどの建築技術と芸術を、満族の社会制度・生活様式・審美観に融合して建築したもの。
分類 :文化遺産
アクセス:西安市内から車で約1時間。
始皇帝の絶大な権力を象徴する遺産。
約2200年前に埋葬された今衛師団の兵馬俑は、始皇帝陵を永遠に守る陵墓の副葬品として陵墓の周囲を取り囲む。
1974年に初めて発見されてから、地下に埋められた推定8000体と言われる実物大の兵士・馬・戦車の陶俑が掘り出されている。
分類 :文化遺産
アクセス:北京市内から電車で約90分。
人類史上最大の建造物と評される万里の長城。
西端の嘉峪関から東端の山海関まで総延長は6,352km。
約2200年前に中国を初めて統一した秦の始皇帝が各国の皇帝をつないで現在の長城の基礎を作る。
現在の形になるのは14世紀・明の時代で、約2,000年に渡り数百万人の農民と30万の兵士、膨大な量の煉瓦と石で造られる。
分類 :文化遺産
アクセス:敦煌市内から車で約30分。
敦煌の東南25㎞にあり、中国三大石窟の1つ。
鳴沙山東麓の断崖に南北約1600mにわたり700もの石窟があり、極彩色で彩られた壁画や2400余体もの色鮮やかな彩色塑像が安置される。
敦煌が前秦の支配下にあった五胡十六国時代の366年頃に拓かれ、元代まで約1000年にわたり石窟の造営が続く。
周口店の北京原人遺跡
分類 :文化遺産
アクセス:北京市内より地下鉄およびバスで約2時間。
北京の西南約50kmの房山区竜骨山を中心に分布する旧石器時代の遺跡。
1929年に北京大学の考古学者により北京原人の頭蓋骨が完璧な形で発見される。
中国で発見された化石人類は“上洞人”とよばれ、北京原人は約50万年前のホモ・エレクトスの仲間。
身長は男性が156cm、女性が150cm程度、脳のサイズは小さく、サルに近い。
分類 :複合遺産
アクセス:済南から鉄道またはバスで約60分。
中国五岳のひとつで、東岳ともいう。
標高1545m、奇岩絶壁を縫うように約7000段もの石段が続く。
古来より「五岳の長」として崇められ、歴代の皇帝はここで天地を祀る「封禅の儀」をとり行なった。
山全体に宮殿建築や廟などの遺跡が点在し、雄大で壮麗な自然風景と歴史文化を一体に溶け合わせた天然の山岳公園である。
分類 :複合遺産
アクセス:新幹線で高山北駅
黄山は、安徽省黄山市にある山岳景勝地。伝説の仙境を彷彿とさせる独特の景観から、古代から「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」と言われている。黄山は、1990年、ユネスコの世界遺産リストに指定されたことから始まり、2004年にユネスコの「世界ジオパーク」登録された。
分類 :自然遺産
アクセス:九寨黄龍空港から車で約2時間。
四川省の西北部、南坪県の岷山山脈の奥に位置し、標高約3,000m・総面積6万haの手つかずの原生林に大小108の湖、泉、滝などが分布。
地元民が「海の子」と呼ぶ湖は、山脈から流れ込んだ石灰石が沼底を浄化し透明度が30mある。
ジャイアントパンダやレッサーパンダ、金絲猴など数十種の貴重な野生動物が生息する自然保護区。
分類 :自然遺産
アクセス:九寨黄龍空港からバスで約90分。
四川省北西部、岷山山脈の主峰、雪宝山の下、玉翠山麓に広がる景勝地。
石灰岩層が氷河に侵食されてできた世界有数のカルスト地形で、石灰分を豊富に含む水が長い年月をかけて黄色い岩盤の地層を穿ち、ブルーやグリーンの水をたたえる無数の石灰華の層をつくる。
絶滅危惧種の動物が暮らす地としても非常に重要とされる。
分類 :自然遺産
アクセス:張家界空港から車で約1時間。
湖南省張家界市の、張家界国家、索溪峪、天子山、楊家界の4つの自然保護区からなる。
石の柱が林立する景観が特徴的で、砂岩柱や砂岩峰はその数3000本以上。
数億年という長い間の地殻変動により隆起・浸食・風化を重ね、現在の「奇岩の森」と呼ばれる地形が作られた。
石柱は高さ200m以上におよび、奇岩の峰々の麓には深い森が広がる。清らかな渓流が流れ、地下には40もの洞窟がある。
曲阜の孔廟、孔府、孔林
分類 :文化遺産
アクセス:済南からバスで約2時間。
山東省曲阜市にあり、孔子(紀元前551-479年)とその末裔を祀った孔子廟、邸宅である孔府、墓地である孔林を合わせて「三孔」と呼ぶ巨大な建築群。
孔子は中国春秋時代の偉大な思想家、政治家、教育者であり文化人である。
孔子が樹立した儒学は、東洋の文化圏や欧州の啓蒙運動に多大な影響を与えた。
承徳の避暑山荘と外八廟
分類 :文化遺産
アクセス:北京からバスで約4時間。
承徳避暑山荘は、別名、「承徳離宮」 とも呼ばれ、現存する中国最大の皇室の庭園で、かつて清朝皇帝の避暑と公務を行う場所として建設。
山荘の東と北を取り巻くように並ぶ寺廟群は「外八廟」で1700年代に建立。
「普陀宗乗之廟」というチベット仏教の寺院が有名で、小ポタラ宮と呼ばれる。
武当山古建築
分類 :文化遺産
アクセス:武漢から車で約5時間。
「武当山」は道教の山であり、武当拳術の発祥の地。
湖北省北西部の十堰市に位置し、総面積312㎢を占める。
周囲が400kmと広大なこの山は72峰と36の岩、9つの泉などを擁する自然の景勝地。
山頂までの70kmの間に8宮、36庵72廟、39橋など膨大な元・明時代の道教建築群が、絶妙なバランスで配置される。
分類 :文化遺産
アクセス:成都から飛行機。
中国チベット自治区のラサにあり、『ポタラ宮』・『トゥルナン寺(大昭寺)』・『ノルブリンカ』の3つが含まれる。
ポタラ宮のポタラとは観音菩薩の住む場所を表すサンスクリット語「ポタラカ」に由来、この地はチベット仏教の聖地であり、またチベットの政治・文化の中心でもある。
分類 :複合遺産
アクセス:成都からバスで約2時間30分。
成都の西南に聳える峨眉山は、古来より道教や仏教の聖地とされ、3000余種の植物や絶滅危惧種を含む動物が生息する自然の宝庫。
その峨眉山から数十km離れた山紫水明の地、楽山の河岸には世界最大の磨崖仏である高さ71mの楽山大仏が鎮座する。
分類 :文化遺産
アクセス:九江市内からバスで約1時間30分。
江西省九江市郊外、鄱陽湖の南にそびえる南北約30kmの連山。
主峰は標高1474mの漢陽峰。紀元前126年に司馬遷が廬山に登り、その風光明媚な景観を『史記』に記して以来、歴代文人や高僧、宮廷の官吏らをはじめ、多くの人々が来訪。
また、廬山一帯には白鹿洞書院をはじめ、仏教や道教、儒教の寺院など、歴史的な建築物が200を超える。
蘇州古典園林
分類 :文化遺産
アクセス:蘇州駅から車で約10分。
蘇州市には50を超える美しい庭園があり、それらをまとめて「蘇州古典園林」という。
中国の古典園林は自然の景観の縮図を庭園に落とし込むのが特徴で、蘇州には名園が数多く残る。
11~19世紀に作られたこれらの庭園のなかでも拙政園、留園、獅子林、滄浪亭は「蘇州四大名園」といわれる。
平遥古城
分類 :文化遺産
アクセス:平遥高速鉄道駅から車で約30分。
山西省の省都・太原から南へ約100km、晋中市平遥県の古い城郭都市。
明・清代の城壁と街並みが非常に良い保存状態される。城壁は紀元前8世紀に築かれ、14世紀の明代に改修。
四角形に街を囲み、72の見張り台が配置される。清代末期、平遥は金融都市として繁栄し、「晋商」といわれる山西商人はここを拠点として中国全土や海外に進出した。
分類 :文化遺産
アクセス:麗江空港からバスで約1時間。
雲南省麗江市にある、少数民族ナシ(納西)族が造った街。風光明媚で、独特の瓦屋根の景観が知られる。
旧市街の中心部は四方街と呼ばれ、そこから石畳の道が張り巡らされ、水路も巡り、354もの石橋がかかる。
建築物はほとんどが木造で、仏教や道教の仏像もあり、少数民族によって書かれた麗江壁画が残る。
分類 :文化遺産
アクセス:天壇東門駅から徒歩1分。
青瑠璃瓦で葺かれた三層の丸屋根が蒼穹に映える祈年殿。独特の建築が建つ天壇は、明清代の皇帝が天に祈祷を行った巨大な祭祀施設で、地を治める皇帝が、天を治める天帝から天命を授かる神聖な場所。
分類 :文化遺産
アクセス:北宮門駅から徒歩5分。
清朝第6代皇帝の乾隆帝が、母親の還暦を祝い造営した庭園。
中国屈指の名園と謳われ、敷地面積は約290万㎡、その約75%が人口の湖「昆明湖(こんめいこ)」。
乾隆帝がこの地に江南地方の風景を再現しようと、杭州の西湖を模して造られたと言われる。
分類 :複合遺産
アクセス:武夷山北駅からバスで約1時間。
福建省の黄崗山(2158m)を中心とする36の峰からなる山の総称。
深く削り取られた谷間を全長60kmの九曲渓が縫うように走る山水の名勝。
断崖絶壁の上に配置されている古代の棺桶群や宋の時代の窯の遺跡など、長い歴史を感じさせる古跡が点在。
中国を代表する青茶(烏龍茶)、武夷岩茶の産地としても有名。
分類 :文化遺産
アクセス:重慶から車で約2時間。
晩唐から宋代にかけて彫られた石刻が残る名所。
宝頂山石刻は南宋の名僧・趙智鳳により1179年から約70年かけて、北山石刻は唐代892年から約250年かけて造営された。
いずれも仏教の神々やその世界観を表す石刻が続く。圧巻は、宝頂山にある現世、地獄、天国を表現した巨大な石刻群。
龍門石窟
分類 :文化遺産
アクセス:洛陽市から車で約40分。
洛陽市から南に約14km、伊河の両岸にある北魏末期~唐代初期の仏教石窟群。
石窟の造営はこの地に都を置いた北魏により493年~唐代にいたるまで約400年にわたり造営が続く。
石窟の数は2345、仏塔は70以上、仏像数は11万を超える。
一番の見所は唐の第3代皇帝・高宗の命により675年に完成した奉先寺洞に彫られた全高約17mの廬舎那仏。
青城山と都江堰
分類 :文化遺産
アクセス:青城山→成都市内からバスで約60分。都江堰→成都市内からバスで約80分。
青城山は、五斗米道の創始者・張陵が、黄老学説を学んでその真髄を悟ったとされる聖地で、海抜千数百㍍の山々が連なる景勝地。
都江堰は、成都郊外を流れる岷江の氾濫を抑えるために築かれた水利施設、農地を潤す灌漑施設としても利用。
分類 :文化遺産
アクセス:黄山市バスターミナルからバスで約1時間。
西逓村は、明・清代の建築が残された「古民居の博物館」との異名をもつ村。
約300棟残る明、清の民家のうち、約130棟がほぼ完ぺきな形で残る。
宏村は西暦1131年より歴史をもつ村、空から見ると牛の形で非常に特徴的。
白壁と黒瓦の建築が湖水に移る美しい光景は宏村を代表する景観。
分類 :文化遺産
アクセス:北京市内からバスで約2時間。
明王朝の13人の皇帝が眠る墓で、地下の宮殿には皇帝や后の棺とともに、贅を尽くした副葬品が溢れる。
14世紀から20世紀まで栄華を誇った明と清の歴代皇帝の墓は中国各地に点在する。
明十三陵にある明の第3代皇帝・永楽帝の陵墓は、李白の詩に登場する漢の始祖・劉邦の陵墓と同じ名を持つ。
分類 :文化遺産
アクセス:大同市内からバスで約30分。
大同の西16㎞、武周河の北岸岩壁に東西約1kmにわたり彫られた雄大な石窟群。
北魏の文成帝時代(453年)に僧曇曜の指揮により掘削が始まり、1500年以上の歴史を持つ。
第20窟にある高さ13.7mの微笑する大仏、第9~13窟にある飛天や伎楽天のレリーフは必見。
分類 :自然遺産
アクセス:昆明の北西部
雲南省西北部の高山と険しい峰の中にあり、長江(金沙江)、メコン川(瀾滄江)とサルウィン川(怒江)の三本の大河の上流部が並行して勢いよく流れる地域。
いずれも北から南へ深さ3000m余の渓谷と標高6000m余の氷山の雪峰を流れるが三本は合流しない。
また生物の多様性が豊かな地区で、同時に世界の温帯生物の豊かな地区でもある。
高句麗前期の都城と古墳
分類 :文化遺産
アクセス:瀋陽空港から車。
吉林省集安市を中心に分布する高句麗の都城、王と貴族の墓で、高句麗前期の遺跡。登録された都城遺跡は、「五女山城」(遼寧省桓仁県)、「丸都山城」、「国内城」(吉林省集安市)。
古墳群は、長寿王墓とされる将軍塚を始めとする14基と貴族墓26基。
分類:文化遺産
アクセス:マカオ国際空港からバスで約30分。
16世紀、東西貿易の中継地として、またキリスト宣教の東アジアにおける拠点として繁栄。
明の時代から約450年にわたりポルトガルの影響下にあり、1999年に中国に返還され特別行政区となる。
広東省珠海市と隣り合う半島部分には、8つの広場と22の歴史的建造物が密集し、東洋と西洋が融合した独特の魅力を放つ。
分類 :自然遺産
アクセス:成都市からバス。
中国南西部の標高1,300〜3,500mの山岳地帯になる総面積9,245㎢に、臥龍ほか7つの自然保護区と四姑娘山など9つの自然公園が含まれ、中国全土の約30%の野生パンダが生息する。
一帯には5,000種以上の植物が自生、最後の楽園ともいえる世界でも豊かな地。
殷墟
分類 :文化遺産
アクセス:安陽東駅から車で約30分。
安陽市郊外にある、殷(商)王朝後期の都城遺跡。殷(商)王朝は中国青銅器時代を最も反映した時代といわれる。
殷墟に人が暮らしたのは紀元前1300年頃~紀元前1046年、文献や資料で都だったと実証される中国最古の遺跡。
開平楼閣と村落
分類 :文化遺産
アクセス:広州からバスで約2時間。
開平に位置する碉樓という1833棟の高層楼閣で著名な村落群。
これらの楼閣は華僑洋館とも呼ばれる西洋風の高層建築で、中国の伝統と西洋の建築意匠が見事な融合を見せる。
分類 :自然遺産
アクセス:各地
中国南部には約55万平方kmのカルスト地帯が存在。
石灰岩が雨水などの浸食や風化などにより変形したもので、雲南石林の剣状・塔状・石柱カルストをはじめ、貴州茘波のカルスト原生林、重慶武隆の天龍橋や地縫など、多種多様な地形が見られ独特の美しい景観を造りだす。
長江三峡の形成過程などを知るうえで、貴重な地質学上の証拠となる。
分類 :文化遺産
アクセス:厦門から車で約4時間。
福建省西部と南部の山中に点在する円や四角などの土楼住宅で、中央に空間がある特徴的な漢民族の民家。
宋元時期から見られ始め、地震や防火、獣や外敵の襲来に備えてこのような形態になったと言われる。
三清山国立公園
分類 :自然遺産
アクセス:上饒市からバスで約1時間30分。
江西省の北東にある道教ゆかりの山。玉京峰、玉華峰、玉座峰の3つの峰からなり、最高峰の玉京峰は標高1817m。
花崗岩でできた巨大な岩山で、その周辺に広がる229.5平方kmのエリアが国立公園。
五台山
分類 :文化遺産
アクセス:五台山駅から車で48㎞。
世界五大仏教聖地の一つである五台山は、中国の四大仏教名山のトップ霊山。
標高は3058mで、文殊菩薩の聖地として古代より信仰を集める。
名の由来は、望海峰、掛月峰、錦繍峰、叶斗峰、翠岩峰の5つの峰により構成されることによる。
「天地の中央」にある登封の史跡群
分類 :文化遺産
アクセス:鄭州新鄭国際空港からバスで約1時間30分。
河南省登封市の周辺約40平方kmの範囲に広がる遺跡群。
嵩山(標高1500m)は中国の五岳(道教の聖地である5つの山)の中心として、古来宗教的・文化的に重要な位置を占めてきた山。
その麓に点在する、漢、魏、唐、宋、元、明、清時代に建てられた8カ所11件の歴史的建造物。
分類 :自然遺産
アクセス:各所
丹霞地形という地理用語は、特別な地形的特徴と独特な赤色を持つ地形景観。
中国丹霞地形は湖南省の莨山、広東省の丹霞山、福建省の泰寧、江西省の竜虎山(亀峰を含む)、貴州省の赤水、浙江省の江郎山などで、中国南方の湿潤地域にある。
分類 :文化遺産
アクセス:杭州駅から車で約10分。
杭州市中心部に位置し、西湖とそれを取り囲む様に存在する三方の丘からなり、古くから文化人や芸術家たちに影響を与える美しい景観。
周辺には庭園や寺・廟などが数多く存在し、湖の眺望と相まって正に文化的な景観を形成し、日本や韓国の庭園意匠にも影響を与えた。
上都遺跡
分類 :文化遺産
アクセス:北京から北へ約280㎞。
モンゴル高原南部に位置する上都(開平府)は、モンゴル帝国のフビライ・ハンが築いた最初の首都。
モンゴルと中国、そしてチベット仏教(密教)の影響を受けて独自の文化を開花。
澄江の化石出土地域
分類 :自然遺産
アクセス:昆明から車で約1時間。
昆明から東南へ約60km、澄江地域で発見されたカンブリア紀初期(5億3000万年前頃)の化石出土地域。
産出した化石は藻類をはじめ、海綿動物門から原始的な脊索動物門まで16門、196種と多岐にわたり、骨以外の軟質組織もわかるほど保存状態が良く、カンブリア紀の海生生物群がいかにして生態系に適応し進化を遂げたかを物語る。
分類 :文化遺産
アクセス:昆明からバスで約6時間。
雲南省紅河ハニ族イ族自治州元陽県にある。
周囲を険しい山地に囲まれ、ほぼ全体がV字の谷間で構成された元陽県には、急な斜面に無数の棚田が広がり美しい景観を形作る。棚田の勾配は平均25%ほど、麓から標高2000mを超えた山頂まで分布し、最も深いところで最大段数が3000に達する。
8世紀頃より急勾配の山肌を耕し、独自の灌漑技術と農法をもち棚田を築いた。
土地の保全、水供給などの役割をする森林は山上に、集落はその下に営まれているのが特徴。
分類 :自然遺産
アクセス:ウルムチ市内から車で約90分。
世界温帯乾燥地域最大の山脈群、世界最大の東西走向の独立山脈。
昌吉回族自治州の博格達、巴音郭楞蒙古、自治州巴音布魯克及び阿克蘇地区の托木爾、伊犁哈薩克自治州の喀拉峻と庫爾徳寧など4つの地域からなり、総面積5759㎢に及ぶ。
分類 :文化遺産
アクセス:西安咸陽国際空港からシルクロードの出発地、長安区までバスで約1時間。
漢が中央アジアまで支配下に治めた紀元前2世紀頃、都長安(現在の西安)から西アジアやインドに達する交易路が開ける。
中国特産の絹がローマ帝国にまで運ばれたことで、後にシルクロードと呼ばれる交易路は、16世紀まで幹線として利用され、学問、芸術、宗教などの伝播を促す。
大運河
分類 :文化遺産
アクセス:北京、天津、河北、河南、山東、安徽、江蘇、浙江の各地。
京杭大運河は世界で一番長く、工事として最大規模の古代運河。
大運河の南は杭州から、浙江、江蘇、山東、河北四省及び天津を通り、北は北京まで延び、海河、黄河、淮河、長江、錢塘江と繋がって、全長約1797kmにも及ぶ。
土司の遺跡群
分類 :文化遺産
アクセス:湖北、湖南、貴州の各地。
土司とは、中国中央政府により任命され、中国南西部の山岳地帯を中心に、分散する地域を代々支配してきた部族の長のこと。
この行政システムにより、政府は地方の少数民族に独自の習慣や生活様式を維持することを認め、国家統一を目指した。老司城、唐崖、海龍屯要塞の3つからなる遺跡は、13世紀から20世紀初期にかけての土司による政治制度を表現している。
分類 :自然遺産
アクセス:湖北省宜昌市から北西へ車で約220km。
神農架は湖北省西部に高くそびえ立つ山脈の中に位置し、長江と漢江にまたがる面積が3250㎢の原始的な風景と神秘さのある大自然。
上古時代、神農様がここで支えをかけて山に登り、薬草を集めたことにちなみ「神農架」と名付けたと伝えられる。
峰は3000m以上で、ここは「華中の屋根」と呼ばれる。
左江花山の岩絵の文化的景観
分類 :文化遺産
アクセス:広西チワン族自治区寧明の郊外
紀元前5世紀から2世紀にかけてチワン族の祖先である駱越人が、チワン族自治区の左江とその支流である明江、両岸の断崖に描いたもの。
周辺流域では、89カ所、300組が発見され、絵の総数は5000点以上となる。色鮮やかな岩絵群はほぼ人物像で、銅鼓を持ち踊る人々や儀式などの様子が描かれ、当時の営みを窺い知る貴重な手がかりとなる。
分類 :自然遺産
アクセス:玉樹からフフシルまで車で約500km
青海省西南部にある玉樹チベット族自治州のほか、チベット北部の「羌塘草原」、青海省崑崙山南部、新疆とチベット、青海の隣接する所も含む。
平均標高は4,500mを超え、総面積は450万ha。
21世紀に世界で原始的な生態が最も保存されている自然保護区で、面積が最も広い、標高が最も高い、野生動物が最も豊かな自然保護区の一つ。
分類 :文化遺産
アクセス:厦門フェリーターミナルから船で約20分。
福建省廈門市沖に浮かぶ島で、コロンス島とも呼ばれる。
共同租界とは諸外国が共同で行政権をもっていた地域のことで、アヘン戦争後に締結された南京条約で開港されると、外国人居留地として発展。
中国と西洋文化の交流の結晶で、中国、東南アジア、ヨーロッパ諸国の文化が反映され、他国の影響も受けつつ独自の建築文化を発達させた。
梵浄山
分類 :自然遺産
アクセス:銅仁汽車駅からバスで約80分。
貴州省東北部の銅仁市にあり、「梵天淨土」から名付けられる。
中国十大避暑地の一つで、中国の神話で有名な仏様―弥勒仏の道場でもある。
標高は2,572m、総面積は567㎡。
絶滅寸前種に指定されるチュウゴクオオサンショウウオや絶滅危惧種のコビトジャコウジカなどの希少種も生息。
中国の黄海-渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群(第1段階)
分類 :自然遺産
アクセス:黄海-渤海湾沿岸。
世界最大級の干潟で、特に貴重な渡り鳥がやってくる。
良渚古城遺跡
分類 :文化遺産
アクセス:杭州市内から車で約30分。
杭州市余杭区瓶窯鎮内にあり、揚子江下流地域で初めて発見された総敷地面積約110㎢、紀元前3300年の新石器時代都市遺跡として、中華第一城と言われる。
古城周辺の大型水利システムは中国最古の水利プロジェクトであり、世界最古のダムである。
出土品は玉器、陶器、石器、漆器、竹木器、骨角器などの種類が含まれ、合計数1万件以上に達する。